のんちゃんの自由気ままな感想日記☆

ゲームの感想をメインに書いてます☆

夏空のモノローグ 感想(ネタばれ注意)

夏に入る前に終わってしまいましたが、夏空のモノローグの感想書いていきたいと思います(笑)

土岐島高校2年、科学部所属の小川葵(16歳)は原因不明の記憶喪失に陥り、1年前までの記憶がなく、家庭にも学校にも馴染めずにいた。保健室登校をしている時の専任講師・浅浪先生が顧問をつとめる科学部。浅浪先生が導いてくれたその科学部だけが葵の心の拠り所だった。けれどその科学部も明日7月30日に廃部となる事が決定してしまう。科学部最後の活動として、土岐島町にそびえ立つ謎の建造物[ツリー]が歌を歌うという噂を確かめにいく事に。夜のツリー広場に集合したメンバーの前で物悲しくもどこか懐かしい歌声を響かせ光る[ツリー]だった。感動のうちに解散したメンバーを待っていたのは、「明日のない今日」だった。翌朝、世界は科学部が廃部となる前日の7月29日に巻き戻っていた。原因もよくわからないまま終わりのない7月29日のループが始まった。あっ、ちなみに科学部のメンバーはみんなループごとの記憶を持ち越せます。

PS2で発売された同タイトルの移植版であるこのゲーム。ちなみに自分はPS2は未プレイなので夏空はこれが初めてです!!周回プレイの度に新たなシナリオや選択肢が追加されていき、徐々に真実が明らかになっていくという仕様。7月29日を繰り返す事になってしまった主人公が「明日」を迎えることと向き合いながら攻略キャラとの絆を深めていきます。明日を受け入れて進むのか、明日を拒み留まり続けるのか・・・。とても深い内容で、自分も色々と考えさせられました。泣きゲーということで評判のこのゲームですが、本当にまさしくその通りでしたよ。自分、ゲームではめったに涙を流したりという事はない奴なのですが、ルートやシナリオによっては結構グッときてしまって泣きそうになる事もしばしばありました。なので、人によるとは思いますが涙もろい人はきっとボロ泣き間違いないと思います!!

原画はろく丸さん、シナリオは西村悠さんです。シナリオの西村さんは様々なオトメイト乙女ゲームのシナリオに携わっています。

選択肢を選んで好感度を上げていくノベルゲーです。デフォ名でも名前は呼んでもらえません。共通シナリオ内に「LRCシステム」(ループ研究会議)というランダムイベントが入ります。自分で好きなLRCイベントを選択してイベントを進めていきます。周回ごとにLRCのイベントは増えていくので網羅するのは大変ですが、そこでしか入手できないCGやカットもあるのでそこらへんは攻略サイト様などを参考にしてみて下さいね。キャラ1人攻略ごとに、ボイスなしテキスト「ツリーピース」なるものが1つ(1エピソード)ずつ開放されます。キャラの話というよりはループが起きる前の物語の本筋の部分の過去の話ですが、とても興味深いエピソードばかりなのでぜひ全部読んでいただきたいです!!あと、これは演出的な話なのですが、VNRシステムという仕様になっています。VNRシステムというのは昨今の乙女ゲーム業界では珍しい、全画面表示のテキストです。時々右に寄ったり左に寄ったりして、そこにシーンのカットやキャラクターの顔アイコンが挿入されます。文章主体なので立ち絵が見づらいですが、その分文章は本当に読みやすいしアイコンによる演出も面白いので個人的には好きです。上手く説明できなくてごめんなさい・・・。でもきっとプレイしてみればどんな感じがわかると思うのでぜひぜひ。

攻略人数は初めは科学部員(顧問含む)の5人で、全員攻略する事でプラス1人の計6人です。オート、スキップ、バックログ、巻き戻しなどはいつものオトメイトさんなので安心してプレイできました。ただこのゲーム、エピローグがないんですよね。「ループ現象を彼と乗り越える」という場面でルートが終了しちゃうので後日談を激しく希望!!絶対FDを出すべきだと思う!!←(切実)。・゚・(ノД`)・゚・。

それでは攻略順でキャラ別感想まいりましょう☆

・沢野井 宗介(CV高橋 伸也さん)
主人公の先輩で科学部の部長さん。破天荒な思いつきでメンバーを振り回し、ムダに超越した才能に溢れた人。ちなみに科学部を作ったのも沢野井先輩です。科学バカでとても優秀な天才人間ゆえに、思考や言動・行動もすごくぶっ飛んでいて、序盤の主人公含む科学部員の振り回されようったらそれはそれはもうすごく見ていて面白かったです。そんな先輩ですが全然憎めないとてもいい先輩だなという印象を自分はうけました。ワンドをプレイ済みの方はわかると思うのですが、テンションとかその他諸々がノエルそっくりなんですよね。←ただの主観ですが・・・(;・∀・)ノエル激萌えの自分には、沢野井先輩が結構たまらなくツボで好き度がめちゃくちゃ高いです♡♡とまぁ、ノエルの話はおいといて、そんないつもぶっ飛んでる先輩が後半ではすごく男前でシナリオもかなりのウルウル度でとっても感動しました(ノД`)シクシク・・・先輩の最後のまさかの決断には正直ビックリで、先輩の胸中を思うと切なくて切なくてもう・・・(泣)ラストでのキスのスチル(足だけのスチルなんだけど)のあの葵ちゃんの背伸びの感じとか、可愛くてピュアでたまらなくてニヤニヤしまくってました。学生ならではというか、若くないとなかなかできないなぁ・・・。←遠い目(笑)

・加賀 陽(CV高橋 直純さん)
主人公の後輩でスキあらば主人公に愛を伝えています。まぁ主人公はからかわれていると思ってて全く相手にしてないんですけどね(;´∀`)いつも「本気なのに・・・」と泣いているカガハルくんです。バカ可愛い、しっぽを振っている子犬のような彼。序盤はそんなカガハルルートにめちゃくちゃ笑わせてもらいました。本当に科学部のみんな、そしてエピソードはこんなにギャグで面白さ満載なのに、後半のあのボロ泣き加減といったらもう・・・。すんごいギャップです。でもそのギャグとシリアスのバランスがとてつもなくいいというか、こんなにも感動できるのは、そんなギャグ満載の科学部の日常があるからこそなんですよね。カガハルくんのあの常に冗談っぽい感じにしてる理由とかこれまた切ないんだよね。若い頃、自分にもこんな事あったなぁとかこんな気持ちになったなぁとしみじみしちゃいました。カガハルくんルートで、陰ながら2人を見守り自分の気持ちを封じ込めて主人公の背中を押してくれる木野瀬くんに萌えて、早く木野瀬くんルートにいきたいなぁと思った自分がいた事はここだけの秘密で・・・(笑)

・浅浪 皓(CV井上 和彦さん)
科学部の顧問の先生。普段はプラモデルばかり組み立てているやる気のないかるーい感じの先生です。ダメダメに見えるけどそれは生徒に「こんな大人になっちゃダメだぞ」という反面教師の姿勢を常に実行している、すごく生徒思いの優しい先生です(笑)こんな先生ってきっとみんな理想なんだろうな。先生ルートは乙女ゲ色が若干薄めのお話だったかな。先生メインというよりは翔くん(先生の弟)メインのお話でした。先生が主人公・葵ちゃんに「辛い時は泣いてもいいと思います・・・。」と言われて自分の本心をさらけ出して泣くシーンとか結構切なかったです。告白のシーンも告白通り越してそこかーという感じがやっぱり年上キャラらしかったですね。自分の大好物でした(笑)家族の温かさを改めて実感できた先生ルートでした。ってかね、翔くんがいい子すぎてそっちにだいぶ感動だよ。・゚・(ノД`)・゚・。そしてこのあたりから木野瀬くんに加えてどのルートでもチラチラ出てくるミステリアスな綿森くんも気になりすぎて早く突撃したい衝動にかられ始めたのはここだけの秘密で(笑)

・木野瀬 一輝(CV阿部 敦さん)
顔が怖くて見た目でとても損してるけど、すごく優しくてジェントルマンな木野瀬くん。そしてとっても料理上手!!主人公と同じ学年です。いつも主人公・葵ちゃんの事を静かに見守ってくれています。前半はとても初々しくて見てて恥ずかしくなっちゃう木野瀬くんルート。もちろんギャグ要素も満載で楽しい部分もたくさんです!!後半はとてもシリアスでお互いにたくさんたくさん色んな事を思い悩んで、切なくて苦しい感じが結構最後の方までずっと続きました・・・。ネタバレしちゃうので詳しい事は書きませんが、過去の話がメインな感じでしたね。最後の最後は2人ともいーっぱい思い悩んだ末に自分自身の幸せをお互いに受け入れる事ができて本当によかったぁ。あたし的に木野瀬くんは他キャラルートでの方が色んな意味で輝いてる気がする(笑)木野瀬くんルートでの木野瀬くんより、カガハルくんルートでの木野瀬くんの方がキュンキュンさせられた自分でした(笑)カガハルくん、そして木野瀬くん、すまない(。-人-。)

・篠原 涼太(CV代永 翼さん)
主人公の後輩で物静かで冷たい感じの男の子。イヤホンしながら読書してたりと、周りと関わるのを避けてるような感じです。静かな環境が好きでいつも科学部の人たちに冷めた態度をとっていますが、そんな彼がなんだかんだ騒がしい科学部に付き合い続けているのはきっと素直になれないだけで本当は科学部も科学部のメンバーも好きだからなんでしょうね。可愛いツンデレ涼太くんです(笑)そんな涼太くんですが、彼のルートも泣ける要素がたんまりつまってましたー!!彼が周りと距離をおいている理由もまぁなんと切ないこと・・・。これはネタバレなので言えないけど、ぜひプレイしてこの切なさを感じて下さい(ノД`)シクシク さてさて、お次はやっとまちにまった綿森さんだよ♡♡やっと辿りつけた(笑)

・綿森 楓(CV岡本 信彦さん)
主人公・葵の前に現れる、ループの中でも記憶を維持し続ける不思議な青年。最初から今までずっと謎・謎・謎の人でしたが彼のルートで彼のこと、ループの事、全てが明らかになりました。綿森さんは物腰が柔らかく、物静かな人です。彼との会話は周回を重ねる度に変わっていくんですが、それがすごく面白かったし謎がさらに謎めいていくので、もう早く綿森さんルートにいきたくていきたくて仕方なかったです。でも全キャラ攻略後じゃないと開かないのですごく焦らされた気分(笑)このルートは謎解きルートなので当然かもしれませんが、1番深いというか難しいというか、色々考えさせられたルートでした。主人公・葵ちゃん自身のルートでもあったんじゃないかな。葵ちゃん自身が周りに助けられながらも自分の力で色んな物や事を乗り越えていく姿にすごく心を打たれました!!恋愛要素は少ないけれど、ストーリーがすごくしっかりつくりこまれているので大満足です。ただ欲をいえば、もっと甘くて蕩けそうな綿森さんを拝見したいのでやっぱりぜひFD希望で(笑)

お疲れ様でした。切なさに胸をしめつけられ、涙と共にあるようなシナリオの数々でした。ネタバレしないようにと思うと書けない事がたーくさんあって全然伝わらなかったと思うんだけど、ハズレキャラなしのどのキャラのルートも素晴らしかったと思います。攻略キャラクターそれぞれや主人公・葵ちゃんの抱えている問題が絡んだシナリオ内容には胸打たれる事間違いなし!!でもただ切ないだけじゃなく、LRCでの科学部のイベントや序盤のシナリオのギャグ要素も必見!!あたしも科学部に入れたらいいのにとどれだけ思った事か(笑)笑いあり涙ありのバランスもとても良くて、人気なだけあるなぁと感心させられたゲームでした。すごく楽しくプレイさせていただきました。まだ未プレイの方も、既にプレイ済みの方にもぜひぜひオススメしたいです!!共通ルートも多いので、スキップしながらならそんなに時間もかからずプレイできると思います。全クリしてみての最愛は・・・綿森さんでしたー♡♡僅差で部長さんが次点です(*´∀`)信くんのキャラにこんなに萌えたの初めてかも(笑)いやー綿森さんのミステリアスな雰囲気に正直序盤からひそかにとても惹かれていた自分です(*ノェノ)キャー 絶対絶対、何度もいうけど、しつこいけど、後日談プリーズ!!FDプリーズ!!そんなこんなで夏空のモノローグ、コンプ完了です(`・ω・´)ゞ今回も拙い感想で何一つ伝わらなかったと思うけど読んでくれてありがとうございました☆